コーヒーを淹れる水にはこだわっていますか?
私は水道に浄水器をつけて淹れていますが、そういう方が多いのではないでしょうか?
コーヒーの大会では水をカスタムすることが多くなってきています。
今回はコーヒーの水について重要なポイントを紹介したいと思います。
↓水Aと水Bを混ぜて目標硬度の水を作るための計算をしてくれます。自分用なので色々雑なのは許してください。
水A |
水B |
目標 |
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硬度 |
||||
割合 |
コーヒーにおける水の重要性
抽出したコーヒーの約99%は「水」です。
水の味が変わればコーヒーの味も大きく変わりますし、
水の成分が変われば溶け出す成分も変わります。
コーヒーの抽出における水質の指標として重要なのは以下の3つです。
(参考:Coffee Standards)
- 硬度
- アルカリ度
- pH
水の硬度とpHについて見ていきましょう。
水の硬度とは、
1Lの水に含まれているカルシウムとマグネシウムの総量(mg)を炭酸カルシウム換算したものいいます。
硬度は以下の式で計算できます。
水の硬度
水の硬度とは、1Lの水に含まれているカルシウムとマグネシウムの総量(mg)を炭酸カルシウム換算したものいいます。
硬度は以下の式で計算できます。
硬度(mg/L) = カルシウム量(mg/L)x2.5 + マグネシウム量(mg/L)x4.1
もうちょっと詳しい情報についてはカスタムウォーター硬度編をご覧ください。
水のpH
水のpHとは、溶液の酸性アルカリ性の程度を示す物理量です。
pHは水素イオン(H+)濃度と水酸化物イオン(OH-)濃度によって値が変わります。
水素イオン濃度と水酸化物イオン濃度が等しい時、pHは7で中性です。
水素イオン濃度が大きくなるとpHは小さくなり酸性、水酸化物イオン濃度が大きくなるとpHは大きくなりアルカリ性になります。
水の飲み比べ
コンビニやスーパーには様々な水が売られています。
水のラベルには硬度やpHの表記があるので見てみましょう。
わかりやすいところで、硬度が低い水と高い水を飲み比べてみましょう。
水が硬いって何?って思うかもしれませんが、飲み比べてみると意外とわかると思います。
気にせず飲むと普通の水ですが、飲み比べるとその違いに気づくと思います。
水によっては甘い水もあります。セブンプレミアムの天然水は甘く感じるのでぜひ試してみてください!採水地が静岡県のものです。私は550mlのペットボトルでしかこの採水地を見たことがないので、確認して購入してみてください!
カスタムしてみよう!
手軽にできるカスタムを紹介したいと思います。
基本的に水の味はコーヒーの味にも出てきます。
今回は自分の好きなセブンプレミアム天然水をベースに、硬度を上げてよりフレーバーの出る水を作っていこうと思います。
硬度以外の成分も変わるので実験としてはよくないですが、イメージを掴むにはちょうどいいと思います。
材料 ・セブンプレミアム天然水(約40mg/L) ・evian(約304mg/L)
これらの水を混ぜて、色々な硬度の水を作ってみましょう。
合計1Lで作りやすいように表記しておきます。
硬度50 セブンプレミアム天然水:evian =962:38
硬度60 セブンプレミアム天然水:evian =924:76
硬度70 セブンプレミアム天然水:evian =886:114
硬度80 セブンプレミアム天然水:evian =848:152
味わいへの影響
ここは申し訳ないですが完璧に個人の感想です。
アップデートしていっていい感じにまとまるといいですね。
硬度を上げるとフレーバーが出て明るい印象になります。いつもよりちょっとフレーバー出したいな、という時に硬度を上げるという使い方がいいかなと思います。
硬度を上げすぎると(マグネシウムを入れすぎると)苦味が出てきます。この辺は注意して調整するといいと思います。
硬度を下げると逆におとなしい印象になります。
pHが低いと酸はしっかり出ますが、ダークな印象になります。挽き目を細かくしたような印象です。チョコレート系のどっしりしたケーキなどと合わせると、単体で飲んだ時には感じられない酸味が感じられてとても面白いです。酸性になるほどポリフェノールが抽出されやすいので、その味も出ていると思います。
pHが高いと、香りも弱く、挽き目が粗すぎたような、嫌な味が出てくる印象です。
普段の挽き目で高めのpHで淹れる勇気はないですね、、
コーヒーの甘さは硬度やpHのカスタムではなかなか難しいのかなと思います。甘く感じる水を使うのが現実的かなと思います。
最後に
あまり初心者向けの内容ではなかったかなと思いますが、まずはセブンプレミアムの天然水や、南アルプスの天然水などでコーヒーを淹れてみる、ということをやってみてはいかがでしょうか?
水がコーヒーに与える影響がかなり大きいということに気づくと思います。
慣れてくると味の調整を水で行うなど、調整の選択肢が増えてくるので、色々経験しておくと面白いと思います。
ぜひいろんな水でコーヒーを淹れてみましょう!